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職人技・舞台裏 2026.06.25

ソウルレッドが難しい理由——
マツダ独自塗料の3層調色をPoright代表 緒方が一宮の現場から解説

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Poright代表 緒方が3光源を使ってソウルレッドクリスタルマイカの調色サンプルを確認している現場。赤いフレークが光の角度で輝きを変える様子

先日、小牧市のマツダCX-5(KF2P)オーナー様から「ソウルレッドのドア修理を依頼したら、3軒に断られました」というご相談をいただきました。

3軒すべてに断られた理由は同じでした——「この色は合わせるのが難しい」。

こういったお声は決して珍しくありません。私は事務スタッフの安藤と申します。整備士として7年、板金塗装屋で5年のキャリアを経て、現在Porightの受付業務を担当しています。日々お客様のご相談を受けるなかで、ソウルレッドやソウルレッドクリスタルマイカで「他店に断られた」「修理後に境目が見える」という案件は毎月複数件寄せられています。

なぜソウルレッドはここまで難しいのか。そして一宮の板金塗装専門店Porightではどうやって対応しているのか。Poright代表 緒方(18歳から板金塗装一筋・板金塗装歴16年)に、現場の実情を正直に解説してもらいます。

ソウルレッドが難しい理由 — 3層多層構造と入射角による色変化

ソウルレッドクリスタルマイカの塗装断面イメージ——ブラック下地・ルビーフレーク層・クリア層の3層構造と、入射角によって変わるフレークの輝き方の解説図

マツダのソウルレッドクリスタルマイカ(カラーコード:46V)は、国産車の中でも調色の難易度が際立って高いカラーです。その根本的な理由は塗装の構造にあります。

一般的なメタリックカラーは「ベースコート(色)+クリア(保護)」の2層構成です。しかしソウルレッドは、ブラック下地層・ルビーフレーク(赤の特殊フレーク)層・クリア層を重ねる、3層以上からなる多層構造になっています。

Poright代表 緒方はこの構造を次のように説明します。

「正面から光を当てると深みのある赤に見えるんですが、斜め45度から見ると金属感がパッと浮かび上がってくる。あの独特の輝きはルビーフレークが起こしています。つまり、調色で『赤さ』だけを合わせても失敗する。入射角ごとに変化するフレークの密度と向き、ブラック下地の深み、クリアの厚みが三位一体になって、初めてあの色が完成する。この3要素のどれかひとつでも狂えば、真横から見たときに境目がバレます」

さらに難しくしているのが、経年劣化した既存ボディへの合わせ込みです。新車時の純正塗料データをそのまま使っても、ボディが数年分の日焼けで褪色しているため色差が出ます。修理箇所だけ「新品の赤」になってしまい、隣のパネルと微妙にズレる——これが「板金修理後に境界線が見える」の正体です。

ソウルレッド系を断る板金店が多い理由は、技術力の問題だけではありません。この調色に費やせる時間と、複数光源での確認設備が揃っていないことも大きな要因です。

Porightの3光源調色工程 — フレークの「動き」を角度ごとに確認する

Poright工場内の3光源確認エリア——蛍光灯・演色性高LEDスポット・ハロゲン斜め照射の3光源下でソウルレッドの調色サンプルとボディパネルを比較する作業の様子

Poright代表 緒方が辿り着いた手法が「3光源調色」です。工場内に3種類の光源を設置し、各光源の下で調色サンプルと既存ボディを交互に比較しながら混色比率を詰めていきます。

3つの光源とその役割は次のとおりです。

「ソウルレッドはハロゲン斜め照射のときにフレークが一番飛んで見えます。ここで色差が出ると、車を屋外に出したときに太陽光の斜め入射でバレます。だから絶対にこの確認を飛ばさない。3光源すべてで合格にならなければ、塗装ブースには入れません」(板金塗装一筋16年のPoright代表 緒方)

調色に要する時間は通常の国産ソリッドカラーの2〜3倍。ソウルレッドで入射角の合わせ込みが難しい案件では、半日以上を調色だけに費やすことがあります。

もうひとつ、ぼかし範囲の設定も重要です。ソウルレッドのような多層カラーは、部分補修の境界線が出やすい。そのためPorightでは、修理箇所に隣接するパネルの端まで「ぼかし塗装」を伸ばす施工を標準にしています。仕上げポリッシュと組み合わせることで、屋外の自然光下でも「どこを直したか分からない」仕上がりを実現します。

「ソウルレッドを引き受けられる体制を維持するために、私は意識的に受注台数を絞っています。工場の稼働率が高い状態では、半日かけて調色している余裕がなくなる。一台一台に向き合える余白を持つことが、品質を落とさない唯一の方法です」(Poright代表 緒方)

実例 — マツダCX-5(KF2P)フロントドア擦り傷・凹み

小牧市のオーナー様から持ち込まれたCX-5(KF2P)案件の詳細を記録します。症状はフロントドア側面への擦り傷と、幅約4cm・深さ1.5mm程度の凹み。コインパーキングでの接触によるもので、ドアのプレスライン(ボディの折り目ライン)のすぐ下に傷が入っていました。

他店での事前見積もりは「ドア交換+塗装¥130,000〜」。断られた3軒のうち1軒は「ソウルレッドはどこでやっても合わない」と言われたとのことでした。

Poright代表 緒方が診断した結果、骨格への波及なし・プレスラインの折れはなく板金で再現可能・錆の進行なし——の3点を確認し、修理対応と判断しました。

項目内容
車種マツダ CX-5(KF2P)
カラーソウルレッドクリスタルマイカ(46V)
症状フロントドア側面 擦り傷・凹み(プレスライン下)
施工内容板金引き出し・パテ整形・3光源調色・ソウルレッド3コート施工・ぼかし・仕上げポリッシュ
工期3日
費用¥62,000(税込)
依頼元小牧市 個人オーナー様

「プレスラインの直下は、ライン際を叩き出すときに隣のラインに響かせないよう慎重に進める必要があります。板金技術と調色技術の両方が求められる案件でした。調色だけで3時間かけています」(Poright代表 緒方)

ディーラー見積もりとの差額は¥68,000。部品交換なしの板金修理で対応できました。仕上がり後にお客様から「3軒に断られたのが嘘みたいです。どこを直したか全然わからない」とのお声をいただいています。

まとめ

ソウルレッド系の修理でお困りの方、他店での仕上がりに納得いかなかった方、まずはPoright(一宮市平安1-6-2)にご連絡ください。LINEでお写真をお送りいただければ、概算費用と修理可否を無料でお伝えします。

「ソウルレッドを断られた」「修理後の境目が気になる」もご相談ください

判断に迷われたら、まずは現物をお持ちいただくか、LINEでお写真をお送りください。無料見積りで施工可否と概算費用をお伝えします。愛知県一宮市の板金塗装専門店・株式会社Porightは、板金塗装一筋16年の代表 緒方が一台一台を直接担当します。ソウルレッド・マツダ車の調色でお悩みの方、お気軽にご連絡ください。

株式会社Poright(愛知県一宮市平安1-6-2)/ 月〜土 9:00-19:00(日祝定休)

著者: 安藤(Poright 事務スタッフ) / 公開日: 2026年6月25日

監修: 株式会社Poright 代表 緒方 博紀(1992年生・18歳から板金塗装一筋、板金塗装歴16年)

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