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職人技・舞台裏 2026.06.04

事故後にフレーム修正が必要かの判断基準
一宮Poright代表(板金16年)が解説

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フレーム修正機(ベンチ式ストレートナー)にセットされた事故車のフロント部分を計測するPoright職人 — 骨格損傷の有無を数値で確認する現場

「追突されたけど車は動くので、フレームは大丈夫だと思うんですが……」——Poright(ポライト)に持ち込まれる事故相談で、最も多いご質問の一つです。

見た目では分からないのがフレーム損傷の厄介なところです。外装のへこみや傷は目で確認できますが、ボディの骨格部分が変形しているかどうかは、触れただけでは判断できません。「動くから大丈夫」と放置した結果、1年後にタイヤが偏摩耗したり、雨漏れや異音が出始めたりという事例を、板金塗装一筋16年の代表 緒方は何度も見てきました。

愛知県一宮市の板金塗装専門店、株式会社Porightが、フレーム修正が必要かどうかの判断基準を現場目線で解説します。

フレーム損傷とはどういう状態か

まず「フレーム」の整理から入ります。国産乗用車のほとんどはモノコック構造、つまりボディ外板と骨格が一体になった設計です。フレームとは具体的には、フロントサイドメンバー・リアサイドメンバー・Aピラー・Bピラー・クロスメンバーなど、車体の主要な骨格部分を指します。

これらが事故の衝撃で変形すると、単に「形が変わる」だけでなく、車体全体の剛性バランスが崩れます。結果として以下のような症状が現れることがあります。

いずれも安全性に直結する問題です。外装だけ綺麗に直しても、骨格の歪みが残っていれば根本的な解決にはなりません。

問題なのは「外観だけでは判断できない」ことです。ドアパネルや外装を綺麗に直した状態でも、内側の骨格が変形したままというケースがあります。Porightの職人、代表の緒方は「外装が派手に凹んでいてもフレームに問題がないこともあるし、外観は軽そうに見えても骨格まで変形が及んでいることもある。外見だけで判断すると必ず後悔する」と話します。

アルファード(AGH30W)のエンジンルームを点検するPoright代表 緒方 — 左フロントサイドメンバーのクラッシュ痕(折れ・しわ)を確認している場面

Porightが行う3段階の判断プロセス

板金塗装一筋16年のPoright代表 緒方がフレーム損傷の有無を判断するプロセスは、大きく3段階で構成されています。

① 目視・パネルギャップ確認(入庫時の第一印象チェック)

まず車を持ち込んでいただいた時点で、フロント・リア・左右四方から車体全体の歪みを目視確認します。確認するのは主に3点。ドアの隙間(パネルギャップ)が左右で均等かどうか、ボンネットとフェンダーの前後左右の隙間が揃っているかどうか、フロントから見た際にサブフレームやバンパー取り付け位置に左右差がないかどうかです。

次にボンネットを開け、エンジンルーム内の変形を確認します。フロントサイドメンバーにクラッシュの痕跡——金属のしわや折れ——が残っていれば、骨格まで衝撃が届いた第一のサインです。

② 板金ハンマーと指先の感触(損傷深度の確認)

外装パネルを外した後、ハンマーや指先で骨格部分を直接叩いて「金属の張り」を確認します。通常の鋼板は弾力を持って押し返す感触がありますが、クラッシュしている部分は張りが失われ、こもった鈍い音がします。この感触の差は言葉にしにくい部分ですが、板金塗装一筋16年の経験がそれを読み取らせてくれます。「手が『ここは違う』と言っている感覚」と代表 緒方は表現します。

③ フレーム修正機による数値計測(客観的な判断の拠り所)

上記2段階で骨格損傷の疑いがあれば、フレーム修正機(ベンチ式フレームストレートナー)にセットして計測します。Porightでは車体を4点で固定し、設計値からのズレをミリ単位で数値化します。この計測結果があって初めて、「修正が必要かどうか」「どの部位をどれだけ引き直すか」をお客様にも明確に説明できます。

「数値がなければ、自分の感覚を伝えるだけになる。計測結果があればお客様と同じ目線で話せる」——それがPoright代表 緒方が計測を外さない理由です。

フレーム修正機のアーム装置でアルファードのフロントサイドメンバーを引き戻す施工シーン — 油圧チェーンによる骨格修正作業のアップ

実例2件:修正が必要だったケースと不要だったケース

実例① フレーム修正が必要だったケース — アルファード(AGH30W)フロント衝突

一宮市内のお客様から、アルファード(AGH30W)の前面衝突修理をご依頼いただきました。フロントバンパー・ボンネットが大きく変形しており、外観の損傷は明らかでしたが、問題はその先にありました。

ボンネットを外してエンジンルームを確認すると、左フロントサイドメンバーに明確な折れが確認されました。フレーム修正機による計測でも、左前が設計値より12mm前方に突き出した変形が数値で確定しました。

フレーム修正機で骨格を引き戻す作業を先行した後、バンパー・ボンネット・左フェンダーの交換、フロント全面の塗装を実施。工期12日、施工料金¥275,000(車両保険使用)。お客様には事前に計測数値をご提示し、「骨格修正なしに外装だけ直しても根本的な修理にならない」と丁寧にご説明した上で着工しました。

実例② フレーム修正が不要だったケース — スズキ ジムニー(JB64W)側面からの接触

稲沢市からお越しのお客様から、ジムニー(JB64W)の右フロントドア・右リアドアの修理をご依頼いただきました。側面からの接触で両ドアが深く凹んでおり、目視の印象はかなりの損傷でした。

しかしエンジンルームのサイドメンバー確認、ドアギャップ計測、フレーム修正機による4点計測の結果、骨格に数値的な変形は認められませんでした。ドアの変形は大きかったものの、衝撃がBピラーの変形まで達していなかったことが幸いしました。ジムニー特有のラダーフレーム構造(モノコックとは別の梯子型骨格)が衝撃を受け止めた側面もあります。

板金修理・両ドア交換・塗装で対応。工期6日、施工料金¥86,000(実費)。「見た目は激しかったですが、骨格への影響はありませんでした」と正直にご報告したことで、お客様に安心していただけた案件でした。

まとめ — フレーム修正の要否は「走れるかどうか」では判断できない

フレーム修正が必要かどうかは、「走行できるかどうか」だけでは判断できません。目視・触診・フレーム修正機計測の3段階が揃って初めて、骨格損傷の有無が明確になります。外観が激しく損傷していても修正不要なケースがある一方、外観は軽微に見えても骨格が変形しているケースもあります。

事故後の適切な判断の第一歩は、「まず板金専門店に持ち込み、フレーム計測を受ける」ことです。一宮市のPoright(ポライト)では入庫後の状態確認とフレーム計測見積りを無料で承っています。

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「フレームが歪んでいないか不安」まずはお気軽にご相談を

事故後すぐのご連絡でも構いません。入庫後の目視確認・フレーム計測見積りは無料です。LINE写真だけでの概算対応も可能です。
株式会社Poright(愛知県一宮市平安1-6-2 / TEL: 0586-50-2818 / 月〜土 9:00-19:00)

Poright 事務スタッフ 安藤のプロフィール写真
この記事の著者

安藤

株式会社Poright(ポライト)事務スタッフ

自動車整備学校を卒業後、整備工場で整備士として7年、その後板金塗装屋として5年、合わせて12年の現場経験を積み、現在は Poright で事務を担当。お客様からのお問合せ対応・お見積り取りまとめ・代表 緒方との橋渡しが日々の仕事。「現場を12年やってきた事務だからこそ、職人の技を分かりやすく伝えられる」をモットーに、Poright のブログを書いています。一宮市生まれ・一宮市育ち。なお Poright の板金塗装作業は、代表取締役の緒方 博紀(1992年生・18歳から板金塗装一筋)がすべて自ら手を入れています。

監修: 株式会社Poright 代表 緒方(18歳から板金塗装一筋(1992年生・現在板金塗装歴16年))
公開日: 2026年6月4日
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