「Poright代表さん、次の車検が秋に来るんですが、今あるキズって直しておいた方がいいですか?」
毎年6月から7月にかけて、こんなご相談がPoright(ポライト)に増えます。次回の車検まで半年ほどという時期に、事前に費用感を確認しておきたいというお客様からです。
先に結論をお伝えします。車検でボディのキズや凹みが「不合格」の直接の原因になることは、まずありません。法定継続検査で確認されるのは制動装置・走行装置・灯火類・排ガス・視認性を妨げるガラス損傷など、安全性に直結する項目です。バンパーの擦り傷やドアの凹みは、原則として不合格の対象外です。
ただ、「車検さえ通ればいい」と2〜3年放置した結果、修理費が当初の3〜4倍に膨らんでしまった案件を、Porightでは何件も経験してきました。18歳から板金塗装一筋のPoright代表 緒方はよく言います。「キズは生き物です。外から見える範囲が変わらなくても、中では毎年少しずつ進んでいます。」
今回は、一宮市の板金塗装専門店Porightで日常的に行っている現場診断をもとに、「今すぐ直すべき傷の3サイン」と実際の費用変化をお伝えします。
車検でキズは「不合格」にならない——でも放置で費用が3〜4倍になる理由
まず、誤解を一つ解いておきます。自動車検査(車検)において、ボディパネルのキズや凹みが「不合格」の原因になることはほぼありません。「毎年この時期に車検前修理のご相談が増えますが、正直に言えば、車検に通るためだけに急いで直す必要はありません」と、板金塗装一筋16年のPoright代表 緒方は言います。
ではなぜ放置するとコストが上がるのか。理由はシンプルです。錆と塗装劣化は、時間とともに静かに進行し続けるからです。
金属が露出したキズがあると、雨水と空気が触れるたびに酸化が進みます。梅雨の湿気・夏の高温・冬の路面凍結剤——これらが毎年繰り返されると、表面から見える範囲に変化がなくても、2〜3年後に修理しようとしたとき「塗装の下で錆が横方向に広がっている(浮き錆)ため防錆処理の範囲が大きくなった」「クリア層が全面割れてきたので全剥離が必要になった」という状況になっていることがあります。
「早めにご相談いただければ¥28,000で済んでいたケースが、3年後には¥85,000かかりますと伝えなければならない、というのが一番つらいです」(Poright代表 緒方)。
Poright代表 緒方が現場で見る「今すぐ直すべき傷の3サイン」
どんなキズが放置リスクが高いのか、Porightが日常の現場診断で使っている判断基準を紹介します。
【サイン①】キズ底の変色——茶色・オレンジ色の錆色
キズの底を間近で確認したとき、茶色やオレンジ色の変色が見えていたら、鉄地(スチールパネル)がすでに酸化している状態です。この段階では、錆除去と防錆処理を丁寧に施した上で板金・塗装すれば対応できます。しかし放置すると、錆が塗装の下を「横方向」に広がる「浮き錆」へと進行します。外から見えているキズの3〜5倍の範囲に錆が広がっていた、という例を板金塗装一筋16年のPoright代表 緒方は何度も経験しています。
「錆色が見えたら、迷わず相談してください。その段階で診てもらえれば、修理の範囲は最小で済みます」(Poright代表 緒方)。
【サイン②】クリア層の割れ・白濁
ボンネット・ルーフ・トランクリッドなど面積の広いパネルに、白い細かいひび割れ(クリア割れ)や白濁が出ていたら要注意です。クリア塗料は塗装の最外層にある透明な保護膜で、ここが割れると下のベース塗料が紫外線・雨水に直接さらされます。愛知県の梅雨が明ける7〜8月以降、クリア割れから水が侵入しベース塗料ごと剥がれてくるケースがPoright(ポライト)の入庫でも毎年増えます。
クリア再塗装(¥15,000〜¥25,000前後)で対応できる段階を過ぎると、全剥離・下地処理・ベース再塗装・クリア仕上げと全工程が必要になり、費用が倍以上になることがあります。「クリア割れは見えにくいですが、斜め光を当てると確認しやすい。梅雨前後の今がちょうど一番見つけやすい時期です」(Poright代表 緒方)。
【サイン③】前回の補修跡への再傷
以前に別の業者が修理した箇所に、新しいキズや凹みが重なっているケースです。前回の修理でパテが厚く入っていたり、クリア層が薄い状態で仕上げられていたりすると、再傷の修理難度が上がります。前回の修理範囲と今回の損傷範囲が重複している場合、下地をどこまで作り直すか確認してから見積もりを出す必要があります。
「このケースは写真だけでは判断しきれないことが多いです。現物を見せていただければ、正確な修理計画と費用をお伝えできます」(一宮の板金塗装専門店Poright代表 緒方)。
実例2件——3サインを早期に対処した場合・放置した場合の費用差
3つのサインが実際の修理費にどう影響するか、Porightで対応した施工事例をご紹介します。
実例A — 一宮市 ハリアー(AXUH80)リアドア縦キズ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 車種 | トヨタ ハリアー(AXUH80) |
| 部位 | リアドア右 縦約15cm複合キズ |
| 状態 | キズ底に茶色い錆変色あり(サイン①相当) |
| 施工内容 | 錆除去→防錆処理→板金整形→ベース・クリア塗装 |
| 費用 | ¥47,000(税込) |
| 工期 | 3日 |
リアドアに縦15cmほどのキズがあり、底部に茶色い変色が確認されました。「外から見るとドアに縦のキズが入っているだけに見えますが、底を確認したら錆色が出ていました。剥いでみると浮き錆がパネル中央に少し広がっていましたが、まだ鉄地への貫通はない段階でした。防錆処理をしっかりやってから板金・塗装という流れで対応できましたが、1〜2年放置していれば防錆と板金の範囲が倍以上になっていた計算です」(Poright代表 緒方)。
この一宮市のお客様のケースは、キズ自体は小さく見えても「底部の錆色」というサイン①が出ていたことで、早めの修理判断につながりました。
実例B — 稲沢市 フリード(GB7)フロントバンパーコーナー補修跡への再傷
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 車種 | ホンダ フリード(GB7) |
| 部位 | フロントバンパーコーナー〜下端 |
| 状態 | 前回補修跡に新キズ・クリア層薄化(サイン③相当) |
| 施工内容 | 旧パテ除去→下地作り直し→ベース・クリア塗装 |
| 費用 | ¥76,000(税込) |
| 工期 | 4日 |
「バンパーコーナーを以前直した跡があり、そこに新しいキズが重なっていました。前回のパテが厚めに入っていて、クリア層が薄い状態になっていた。その上から塗装すると後から剥がれるリスクがあるため、旧パテを取り除いて下地からやり直しました。最初からきちんと修理されていれば、今回の費用は¥45,000前後で済んでいた計算です」(板金塗装一筋16年のPoright代表 緒方)。
この稲沢市のケースは、前回の修理品質が今回の修理費に直接影響した事例です。「補修跡への再傷」というサイン③は、最初の修理を丁寧に行うことで次の修理コストも下がる、という板金塗装の構造を示しています。
まとめ
- 車検でボディのキズが「不合格」の原因になることはほぼない——「車検のために急いで直す」は必須ではない
- 「キズ底の錆色」「クリア割れ・白濁」「補修跡への再傷」の3サインがあれば、放置で修理費が3〜4倍になるリスクがある
- 早期相談が修理費を最小に抑える近道。「まだ大丈夫かな」という段階でLINEに写真を送るだけで概算の診断ができます
- 梅雨〜初夏の今は、クリア割れや錆の変化が一番確認しやすい時期——年1回の目視チェックの習慣を
「板金塗装は『早く診てもらうほど修理費が下がる』修理です。迷ったらまず写真を送ってください。見積もりは無料で、確認だけでも歓迎です」と、Poright代表 緒方は言います。一宮市の板金塗装屋Porightでは、愛知県内からの相談に対してLINE・電話・Webフォームで対応しています。
「うちのキズは今すぐ直すべき?」——写真一枚から無料診断します
キズ底の色・クリア層の状態・補修跡の有無、LINEでお写真をお送りいただければPoright(ポライト)代表 緒方が概算の診断をその場でお伝えします。お見積りはすべて無料。愛知県一宮市の板金塗装一筋16年の代表 緒方が一台一台を直接担当します。「これって修理が必要ですか?」から気軽にどうぞ。
株式会社Poright(愛知県一宮市平安1-6-2)/ 月〜土 9:00-19:00(日祝定休)
著者: 安藤(Poright 事務スタッフ) / 公開日: 2026年6月26日
監修: 株式会社Poright 代表 緒方 博紀(1992年生・18歳から板金塗装一筋、板金塗装歴16年)