夏のシーズンを前に、Porightへのキャンピングカー修理のご相談が増えています。「狭い道でサイドを擦ってしまった」「コーナーをポールにぶつけてへこんだ」──バンやトラックをベースにしたキャンピングカーは、全長5m超・全高2.5m超というボディ規格から、近隣の板金屋に「入庫できない」「FRPは対応していない」と断られてしまうことが珍しくありません。
では、キャンピングカーの板金塗装はどこが乗用車と異なるのか、そして業者を選ぶ際に何を確認すれば安心して任せられるのか。一宮の板金塗装専門店Porightの職人、代表の緒方(板金塗装一筋16年)が、実例の費用・工期とともに現場目線で解説します。
キャンピングカーの板金塗装が難しい3つの理由
キャンピングカーが通常の乗用車と異なる点は「サイズ」「素材」「ビルダーカラー」の3つです。
サイズの問題。全長5m超・全高2.5m超のボディが入れる施工スペースがない工場は少なくありません。Porightは鉄骨大空間ガレージを備えているためバンコン・キャブコン・バスコンのいずれにも対応できますが、一般的な板金工場では入庫自体を断られるケースがあります。また、屋外での塗装はほこりの付着・温度ムラ・紫外線で仕上がりが安定しないため、室内ブースがあるかどうかも重要です。
FRP(繊維強化プラスチック)素材の問題。ハイエースベースのバンコン(バンコンバージョン)は、スチールの外板パネルにFRP製のキャビン増設部が組み合わさるケースが多く、コースターやトラックベースのキャブコンでは上部キャビンがほぼ全面FRPです。FRPは金属板と違い「引き出し」の板金技法が使えません。クラック(亀裂)や凹みには、Vカット→ガラスクロス積層→ポリパテ成形→研磨という「盛って削る」工程が必要になります。
ビルダーカラー(架装メーカー独自色)の調色。ベース車両の純正カラーコードに加え、架装メーカーが独自に調合した外装色を使っているケースがあります。カラーコードが存在しないため、3光源下での目視調色が不可欠です。この調色精度が、修理後の色差のなさに直結します。
Poright代表 緒方が手がけた実例2件
愛知県のPoright(ポライト)が実際に手がけたキャンピングカー修理の実例を2件ご紹介します。
実例①: ハイエース200系バンコン 右側面擦り傷(岩倉市・¥68,000・工期4日)
岩倉市からのご依頼、ハイエース(TRH200V)ベースのバンコン。全長5.38mの右側面、スライドドア全面からリアサイドパネルにかけて縦走りする擦り傷でした。乗用車のスライドドアより50〜60cm長い大型パネルに加え、ビルダーが施工したパールホワイト(040に近いが微妙に異なる調合)との色合わせが課題でした。
Poright代表 緒方はスライドドアを脱着し、金属面を板金で整えてから調色に入りました。パネル面積が乗用車の約1.8倍あるため、塗料の使用量・マスキングエリア・乾燥時間がすべて延びます。隣接するリアサイドパネルへのぼかし処理を含め、工期4日・¥68,000で仕上げました。ディーラーへ同案件を持ち込んだところ概算¥120,000以上との回答があったとのことで、板金専門店ならではのコスト差を実感していただけました。
実例②: キャブコン FRPキャビン コーナー凹み(犬山市・¥45,000・工期3日)
犬山市からのご依頼、コースター(HZB50系)ベースキャブコン。上部FRPキャビンの左リアコーナーに直径20cm・深さ1.5cmの凹みとクラックが入っていました。「他の板金屋2件に断られた」というご相談でした。
板金塗装一筋16年のPoright代表 緒方は、クラック部のVカットからガラスクロス積層→ポリパテ成形→サンドペーパー研磨の順に下地を整え、ビルダー純正白系に近い色を3光源下で目視調色して仕上げました。スチールパネルなら引き出せる凹みも、FRPでは積層修復という別工程になるため、同規模なら乗用車より工期が1〜2日長くなります。費用は¥45,000・3日でした。
キャンピングカーの修理業者を選ぶ3つの確認ポイント
キャンピングカーの板金塗装を依頼する前に、Porightの職人、代表の緒方が必ず確認をお勧めしていることが3点あります。
① 入庫できるスペースがあるか
電話口や見積り依頼時に、車両の全長・全高を伝えてください。全長5m超・全高2.5m超のボディが物理的に入れる施工環境かどうかは、仕上がりの品質に直結します。屋外での塗装作業はほこりの付着・温度ムラが避けられず、仕上がりが安定しません。Porightは鉄骨大空間ガレージを備えており、キャンピングカーの入庫に対応しています。
② FRP素材の判断経験があるか
「ここはFRPですか、スチールですか」と問いかけたとき、素材を見分けたうえで修復工程の違いを説明できる業者を選んでください。素材の見極めを誤ると、FRPにスチール板金用のハンマーを使うなど、取り返しのつかない二次損傷につながる場合があります。一宮市・愛知県内でキャンピングカーのFRP対応経験が豊富な業者を選ぶことが重要です。
③ ビルダーカラーへの調色経験があるか
純正コードがない色の施工実績があるかどうかを、施工写真などで確認すると安心です。18歳から板金塗装一筋の代表 緒方は「コードがなくても色差が出ない仕上げ」を目標に、全案件で3光源調色を実施しています。見積りの段階で「調色はどうやりますか」と聞いてみると、業者の技術水準が見えてきます。
まとめ
- キャンピングカーの板金塗装は「サイズ・FRP素材・ビルダーカラー」の3点で乗用車と異なる
- FRP外壁への凹み修理は「引き出し」不可——Vカット→ガラスクロス積層→パテ成形の別工程が必要
- 実例: 岩倉市ハイエースバンコン¥68,000・工期4日、犬山市キャブコン¥45,000・工期3日
- 業者選びは「入庫スペース・FRP対応・ビルダーカラー調色経験」の3点で確認を
キャンピングカーの板金・FRP修理、まずはご相談ください
「断られた」「どこに頼めばいいか分からない」というご相談もお気軽にどうぞ。LINEで写真をお送りいただければ、素材の確認と概算をお伝えできます。判断に迷われたら、無料見積りで現物を見せていただければ、Porightの率直な意見をお伝えします。
株式会社Poright(愛知県一宮市平安1-6-2)/ 月〜土 9:00-19:00(日祝定休)
著者: 安藤(Poright 事務スタッフ) / 公開日: 2026年6月20日
監修: 株式会社Poright 代表 緒方 博紀(1992年生・18歳から板金塗装一筋、板金塗装歴16年)